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第1章 プロローグ～悲劇の始まり

５月５日の夜のことでありました。

場所は、東村にありますひさとの一家の家にて…

家の食卓には、りほことひさとと両親とひさとのきょうだいのみわこ(16歳・女子高生)となおと(10歳・小学５年生)とみさこ(９歳・小学４年生)がいまして、家族揃って晩ごはんを食べていたのでありました。

今夜の晩ごはんは、りほこの手作りの豚汁でありました。

なおととみさこは、りほこのお手製の豚汁がおいしいのでおかわりをしていました。

ひさとの表情も、結婚をしてから明るい表情に変わりましたので、明日から工場の仕事をがんばることができると言いまして喜んでいたのでありました。

かつのりとかすみは、満面の表情を浮かべてこう言ったのでありました。

「よかった…ひさとの表情が明るくなってよかったわ…」
「そうだな…私も明日からがんばってお仕事ができるので…うれしいよ…」

みさこは、りほこに豚汁のおかわりを求めていました。

「おかわり!!」
「まだ食べたいのね…今、ついであげるね…」

りほこは、みさこにおかわりの豚汁をついでいたのでありました。

久しぶりに家庭内に明るい話題が入って来ましたので、幸せいっぱいになっていましたが、その幸せもゴールデンウィークまででありました。

大型連休が明けた頃に、恐ろしい悲劇が発生してしまうのでありました。