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黒い雨
第2章 切り裂かれた制服
5月6日の朝7時40分頃のことでありました。

場所は、旭町の大通りに面した歩道にて…

朝の通勤通学の時間帯でごった返している時でありましたので、自転車に乗っている中高生たちは遅れまいと思いまして、先を急いでいたのでありました。

そんな中で、ネイビーのブレザーに青紫色のチェックのスカートの制服姿のみわこは、自転車を運転しながらスマホを手に取りましてLINEのやり取りをしていたのでありました。

その時でありましたが、みわこが乗っていた自転車が通行人の男性と接触をしてしまったのでありました。

「痛い!!」
「すみません…」

みわこは、接触をしてしまった男性に対して『すみません…』とあやまりましたが、接触をしてしまった男性はムッとした表情になっていたのでありました。

…と言いますのも、みわこはLINEのやり取りに夢中になっていましたので、男性と接触事故を起こしてしまったと言うことにゼンゼン気がついていなかったと言うことでありました。

ところ変わりまして、みわこがいるクラスにて…

この時に行われていましたホームルームで、担任の先生が『旭町のサークルKの前でうちの女子生徒が運転していた自転車が通行人の男性と接触事故を起こしてしまったので、被害に遭った男性が申し出てきたと伝えられたのでありました。

この時、みわこは『ヤバイ…もしかしたら…』と思っていましたので、申し出る勇気がなかったのでありました。

この時に、担任の先生がみわこにこう言ってきたのでありました。

「大角…どうしたのだ?」

担任の先生の言葉に対しまして、みわこは『何でもありません…』とアタフタとした表情で言い返したのでありました。

みわこは、その場はなんとかして切り抜けることができましたが、それから8時間後にもっとも恐ろしい悲劇がみわこを襲うのでありました。
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