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嫁の貸し出し始めました
第39章 敗北感に溺れる…。
静香のスマホに
孝からの着信が入ったのは
静香が
ユタカとともに
買い物に出かけるクルマの中だった。


静香はユタカが運転している
クルマの助手席で
『はい。おはようございます主任。どうかされましたか?』と
あえてよそよそしい
距離感を醸し出した
電話の出方で今は喋ることが難しいという
雰囲気を察知してもらおうとした。

しかし
電話口の向こうから
『ハァハァハァハァ……… 会いたいよぉ静香っ!』と
上ずった息を荒げた声が
静香の耳元に届いた。

静香はとっさに
隣で運転中のユタカの顔を見たが
ユタカは静香の視線に無関心に
前方を見つめながら
運転をしていた。

静香はホッとしながら
『あのぉ…。私、今日はパートお休みさせていただいていて………』と
孝に…答えようとしたが
孝は静香の話終わりを待てないように
切迫した声で
『ハァハァハァハァ ごめん。俺…い、今、一人では我慢できなくて… 会いたい… 静香に会いたい。抱きたいんだ!美緒のかわりに抱きたいんだ……… ハァハァハァハァ』
と囁くように静香を誘う。


静香は胸がキュンとなった。

あぁ…きっと主任は
奥さんの美緒さんを貸し出したのはいいけど
すごく嫉妬して
すごく敗北感を味わってるんだわ………
33歳にもなる
大の大人がまるで子供みたいに
わがままを私に言ってる…

アン…!主任…。
会って抱きしめてあげたい!
私の身体で慰めてあげたい!!


静香は電話を切ると
『ねえ、ごめん。ちょっとだけグリーンマートに行きたい。今日の休みをもらうときに、うまく引き継ぎができてなかったみたいで、少しトラブっているみたいなんだ… ちょっとの間、駐車場で待っていてくれない?』と
ユタカに…頼んだ。


ユタカは
『えっ?ああ…。了解。』と
ぼそっと呟いて
ハンドルをきった。
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