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第48章 究極のネトラレ…。

その日がやってきた。


美緒は孝とともに
ユタカとの待ち合わせ場所に向かった。


待ち合わせの場所は
都心の高層ホテル。

最後の美緒の貸し出しだから
孝は大奮発をして
隣り合う形で
美緒とユタカの部屋と
孝と静香の部屋を予約していた。


「あ…。あの人かなぁ？」
孝はホテルのロビーのソファに座る男を
指差して
美緒に囁いた

その男を見た美緒は
『えっ？　………あの人って…』と
呟いたあと
『あの人、私たちのご近所さんだよぉ…。　あ…でもそうだよね静香さんがご近所さんなんだから…　…へぇ…あの人…静香さんのご主人だったんだ…』と
美緒は運命のめぐりあいの不思議さを
感じながら
そう孝に囁いた。


『美緒…。大丈夫？　頑張って。』
孝は…美緒を…優しくハグしてから
その背中をポンと叩いて
美緒を…送り出した。

美緒は
八重歯を唇のはしから覗かせた
笑顔で孝に振り向いて
コクリと頷いた…。

その美緒の笑顔は
愛くるしい清楚な笑みのなかに
動物とまで交尾した女から漂うとも言われる
男を発情させる
フェロモンすら漂っていた。