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第50章 究極のネトラレ　その後…。

美緒さんからの話を
俺はどこまで
冷静に聞けたのか…？

今となっては覚えていない。

ただ
あの日…
あの瞬間…
俺は…
俺が本当に大切にしなければならなかったものを
一瞬で認識した。

気がつけば
俺は美緒さんと過ごした部屋を飛び出して
隣室のドアを
何度も何度もノックしていた。


カチャッ…

ドアが開いた…

俺の前にタカさんらしき男性が現れた。


言えた義理ではないし
俺だって
いくらタカさんの同意があったとはいえ
タカさんの奥さんの身体を
味わい…
危険日に貸し出してもらい
ずっと憧れていた
美緒さんを抱いたのに…

俺はつい…
『てめぇ！この野郎！俺の嫁に何した！ぶっ殺してやる！』と
タカさんを
思いきり何発も殴りつけていた！


また少し
そのあとの記憶が
俺のなかからは
ぶっ飛んだのだが…

部屋に飛び込んだ俺の瞳に
『ゴメンナサイ！私…ゴメンナサイ！　裏切っちゃったの！あなたを裏切っちゃったの！　寂しかったの！』と
俺を見つめて号泣する静香の姿があった…。