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せめて、今夜だけ…
第9章 天使と悪魔
羞恥心と屈辱感、快楽ともどかしさ。
全部が相まって魚月の理性を崩壊させていく。
それは、俺の嫉妬から来る欲望。
その欲望は尽きる事なく魚月を攻め立てて行く。

「あんっ!ひぅ…っ!あぁぁ…」
「おっと…。勝手にイッていいとでも?」

我慢強い魚月でも、俺の欲望全部を受け止められない。
俺のこの屈折した想いは、魚月には届かないだろう。



俺のものにならねぇのなら、殺してやりたい。



「はぁ、ん…っ。……カせて、下さ…」




微かに、魚月の口元が動き聞こえた小さな声。
耳を澄ませないと聞き取れないような声。
その声が聞こえた瞬間、俺の背中がゾクッと逆立った。
身体中に感じた悦びと、満たされていく支配欲。


「……聞こえねぇ」

そう言いながら魚月の中に挿入させている中指を激しく出し入れさせた。
出し入れを繰り返し、内壁を強く擦り
同時に魚月のクリに吸い付きながら、その反応を楽しむかのように激しく攻め立てて行く。

「あああっ!イッ…、イカせて…っ、下さ…っ!もう…、イカせて下さ…っ、あぁぁんっ!!」

ハッキリとした口調で俺にそう訴えた。
しかし、その言葉を聞けば満たされると思っていた支配欲は更に貪欲になっていく。

もっと、もっと、と。




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