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せめて、今夜だけ…
第16章 泡沫に泳ぐ魚
魚月の体を快楽が突き抜ける。
頭の先から爪先まで、雷に打たれたようにビクビクと跳ね上がる。
じんわりと汗ばむ体と魚月の秘部。

掻き立てられて行く。
俺の本能も、支配欲も…。

「あっ、ああああ――――――…っっっ!」




魚月の体と体内が小刻みに震え出した。
オーガズムを迎えた証だ。
何度も抱いた魚月の体の癖を見逃したりはしない。

「あっ、ん…、はぁ、はぁ…っ」

魚月の体から一気に力が抜けていく。
強烈な快楽に貫かれたからか息を付くのもやっとと言った状態。
苦しそうに息を整える魚月だが、だからと言って愛撫の手を緩めたりはしない。
今夜の魚月を隅々まで覚えていたい。

今夜だけは、魚月は…、俺だけのものでいて欲しい。

「あっ、ああっ!待って…っ!い、今は…、だめっ!!」

魚月の足を拡げて、指は挿入させたままの状態で魚月のクリに舌を這わせていく。
まだ感覚も正常に戻らず、余韻が残り敏感になっているそこを更に攻め立てた。

「待っ、待って下さ…っ!あぁぁっ!嫌っ!やめて…っ!やめ…っ、あぁぁぁんっ!!」

拡げさせた足がビクンッと動く。
足を閉じようと必死になるが、もう片方の俺の腕がそれを許さない。
内太股を掴み開脚状態にし、秘部を拡げて剥き出しにしたままで追い詰めて行く。

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