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第16章 泡沫に泳ぐ魚

「ああ…っ、ぁああっ！だめぇぇぇぇっ！」

先ほどまでの艶かしい声から、魚月の声は泣き声に変化して行く。
いつもなら、魚月の涙には弱いが…
こんな涙なら大歓迎だ。

もっと、もっと泣かせたくなってしまう…。

「ひっ、あぁんっ！ああ、もうだめぇ…っ！ひっく、あんっ！ま、またイッちゃうぅ…っ」

呟くような、恥ずかしさを抑えるような声でそう訴えかけてきた。
つい先刻、絶頂を迎えたはずなのに、もう限界に達してしまったのだ。
自分の体を憎らしく思うかのような声。

「イク…、イクッ！！ああああっ！！」


先ほどと同じように魚月の体が跳ね、今度は舌を這わせていたクリまでもがヒクヒクと嬉しそうに震え出していた。
どうやら今度はクリでイッたみたいだな。

快楽まみれで、魚月の体も歯止めが効かなくなってるようだ。

「――――――っ！はぁ、はぁ、はぁ…、んっ」



まだだ…。
まだ、逃がさない。
逃がしてなんかやらない。



――ﾁｭｯ,ﾁｭ

「ひいぃっ！ああっ！もう嫌…っ！ダメッ！あぁぁぁぁんっ！」

絶頂を迎えた魚月が落ち着くのを待たずに、俺の指と舌は止まらない。

――ｸﾁｭ,ﾁｭｯ

「やめてっ！やだ…っ！ひっ、あぁんっ！お、おかしくなる…っ！あああああっ！！」

――ﾁｭﾊﾟｯ,ｸﾁｭ

「嫌、いやぁぁぁぁ…っ！お願い…、あぁぁぁんっ！死んじゃうぅっ！あっ！」