この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて、今夜だけ…
第26章 人魚と王子
俺が聞きたいのはそんな嘘や強がりなんかじゃない。
魚月が自分の気持ちを押し殺してることぐらいわかってる。
でも、俺が知りたいのは…。
「私は、ただ…」
怖がる魚月の顔すら可愛くて愛しい。
やっぱり俺は魚月が好きで、誰にも渡したくないんだ。
「言いたくないなら別にいいけど」
「あ…」
「口を割らないなら、それなりの楽しみ方がある――――――」
魚月の気持ちも考えず、魚月の強がりの意図も考えず
ずっと抑えていた気持ちが暴走しだす。
まるで今日までの反動のように、溢れる欲望や感情が抑えられない。
「やめて…っ!やめ…っ」
優しくなんかしてやれそうにない。
魚月が自分の気持ちを押し殺してることぐらいわかってる。
でも、俺が知りたいのは…。
「私は、ただ…」
怖がる魚月の顔すら可愛くて愛しい。
やっぱり俺は魚月が好きで、誰にも渡したくないんだ。
「言いたくないなら別にいいけど」
「あ…」
「口を割らないなら、それなりの楽しみ方がある――――――」
魚月の気持ちも考えず、魚月の強がりの意図も考えず
ずっと抑えていた気持ちが暴走しだす。
まるで今日までの反動のように、溢れる欲望や感情が抑えられない。
「やめて…っ!やめ…っ」
優しくなんかしてやれそうにない。