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せめて、今夜だけ…
第27章 海底、奥深く…
誰かを愛することと恨むことは表裏一体。
どちらの感情も、暴走すると止められない。
「あぁ…っ、ん」
魚月の手を備え付けのタオルで縛り、抵抗出来なくなった魚月の衣類を剥ぎ取り
一糸纏わぬ姿になった魚月をベッドに沈めた。
ムリヤリ足を開かせて太股に舌を這わせて行く。
それだけで、懐かしい魚月の声が鼓膜を震わせて行く。
それは、俺が待ち望んでいた魚月の姿だ。
チュ、クチュッ…、と、いやらしい音が部屋中に響いている。
どんなに抵抗しても、魚月の悦ぶ場所は全て覚えてる。
忘れようとしても忘れられない。
「あ、ん…っ」
「まだ少ししか触れてないのに…、体は素直だな」
太股に舌を這わせているだけなのに、魚月の口からは甘い吐息が漏れ、まだ触れてもいないそこは徐々に潤いを帯びて行くのが見えた。
くすぐったいような感覚、それでも左右の太股を行き交う舌は肝心のソコには触れない。
もどかしさとくすぐったさで魚月の体がピクピクと跳ねている。
俺は魚月のこの反応がたまらなく好きだ。
「ひ、んぅ…」
「強情な女にはお仕置きが必要だ」
魚月の強情で頑固なところは嫌いじゃない。
だが、たまにその性格が鼻につくこともある。
今夜ばかりは魚月の素直な気持ちが聞きたい。