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せめて、今夜だけ…
第27章 海底、奥深く…
それは知ってる。
あの雨の日の公園で魚月が俺にそう教えてくれた。
「なのに、魚塚さんに出会って、魚塚さんの事を好きになって…。安西さんと魚塚さんの仲を疑って自棄になって翔太さんとの結婚を早めたけど…」
俺と先輩が仲良さげに歩いてるところを魚月と翔太に目撃されたんだっけ。
その直後に魚月と翔太の正式な結婚発表を聞かされた。
あの時はマジで生きた心地がしなかったよ。
「でも、急に…。お金目当てで好きでもない翔太さんと結婚しようとしてる…、そんな自分に急に嫌気が刺したのよっ!」
だから?
翔太だって散々女と遊んでるんだ。
例え魚月が翔太の金が目当てだとしても、魚月だけが罪悪感を感じる必要はないだろう。
「だから、婚約破棄を…?」
「でももし、これが魚塚さんの耳に入ったら…、きっと魚塚さんは私をどうにかしようとしてくれる。助けて守ろうとしてくれる。でも、魚塚さんと翔太さんはこれからも仕事で顔を合わせる事もあるだろうし…」
そう言えば先輩の紹介で、市原グループのプロジェクトに携わらせてもらった。
これから市原グループの傘下のホテルはBijouxに任せて貰えるかも知れないと、確かにそんな話しもあったな。
あの雨の日の公園で魚月が俺にそう教えてくれた。
「なのに、魚塚さんに出会って、魚塚さんの事を好きになって…。安西さんと魚塚さんの仲を疑って自棄になって翔太さんとの結婚を早めたけど…」
俺と先輩が仲良さげに歩いてるところを魚月と翔太に目撃されたんだっけ。
その直後に魚月と翔太の正式な結婚発表を聞かされた。
あの時はマジで生きた心地がしなかったよ。
「でも、急に…。お金目当てで好きでもない翔太さんと結婚しようとしてる…、そんな自分に急に嫌気が刺したのよっ!」
だから?
翔太だって散々女と遊んでるんだ。
例え魚月が翔太の金が目当てだとしても、魚月だけが罪悪感を感じる必要はないだろう。
「だから、婚約破棄を…?」
「でももし、これが魚塚さんの耳に入ったら…、きっと魚塚さんは私をどうにかしようとしてくれる。助けて守ろうとしてくれる。でも、魚塚さんと翔太さんはこれからも仕事で顔を合わせる事もあるだろうし…」
そう言えば先輩の紹介で、市原グループのプロジェクトに携わらせてもらった。
これから市原グループの傘下のホテルはBijouxに任せて貰えるかも知れないと、確かにそんな話しもあったな。