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郁美の真実 parallel story
第8章 〜郁美、小学5年生 地獄の始まり〜
叔父が続ける。

「郁美、このことはお父さんやお母さんに知られてはいけない。」

「でも、今から郁美がエッチなのを治さないと、絶対にバレてしまうよ。」

「叔父さんが郁美のエッチを治さないといけない。」

「郁美のエッチが治らなかったら、お父さんとお母さんに、このことを相談しないといけなくなるんだ。わかるね。」

思考能力が奪われてしまった郁美には、なにか断片的なことしか頭に入ってこなかった。

かろうじて理解できたのは

「わたしはエッチになってしまっていた。」

「エッチなのは恥ずかしくて悪いこと。」

「エッチなのを治さないとお父さんやお母さんに、今日のことがバレる」

ということだけだ。

そんな郁美に、また叔父が話しかける。

「今からでも遅くない。叔父さんと一緒にエッチを治そう。」

郁美は黙ったままうなずいた。

ここからは郁美に、一体何がおかしくて、何が正しいのかを判断することはできなくなってしまっていた。

「叔父さんのいうことを聞いていれば、お父さんやお母さんに、今日のことがバレずにすむ」

そのことだけを信じて叔父の指示に、ただ従うしかなかった。
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