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郁美の真実 parallel story
第12章 〜郁美の彷徨〜
ある日、いつものように予備校から帰宅するため、帰宅ラッシュの電車に乗ると、同じように電車の連結部のほうへ押し込まれてしまった。

郁美はギュウギュウ詰めで身動きが取れず、連結部の扉のほうを向いていると、しばらくして背後から自分のお尻に何かが当たっているのを感じた。

電車の揺れによって、たまに接触に強弱があり、最初はたまたま何かが当たっているのだろうと思った。

しかし、ひと駅が過ぎると、お尻への接触は上下にさすられるような刺激に変わった。

この時点で、郁美は、自分のお尻に接触しているものが、誰かの手であることを確信した。

郁美は動揺した。

「痴漢...?」

これまで、叔父や義彦から性的虐待を受けてきたが、こんな経験はこれまでなかった。

明朗だが、内気な性格の郁美には、痴漢を撃退するような勇気は到底無い。

ただ、時間が過ぎてくれるのを待つしかなかった。

しかし、ただ単に時間は過ぎてはくれなかった。

郁美が抗えないのをいいことに、痴漢の行動はみるみるエスカレートし、郁美のお尻をさすっていた手のひらは、お尻のワレメへと移動した。

やがてその手のひらは郁美の尻を揉みしだく。

郁美は身動きできず、振り返って痴漢行為をしている相手を確認することさえできない。

すると、痴漢は郁美の脚の間に足をねじ込んできた。

郁美の脚は左右に開かれてしまうと、郁美の尻を揉みしだいていた手がスカートの中に入り、郁美のパンティーの上からお尻や秘部に伸びた。

間も無くその手指はパンティーの中にまで伸びると、直に郁美のワレメをさすり始める。

満員の電車は途中の駅に停まるが、電車の混雑具合は変わらず、痴漢の指は抵抗できない郁美のワレメの奥に伸び、膣への出し入れに変わった。

やがて、郁美が降りる駅のふたつ前の駅に差し掛かると、痴漢の行為は止まった。

駅に電車が停まると、ギュウギュウ詰めだった乗客は、一気に電車から流れ出る。

郁美がおそるおそる振り返ると、そこにはまばらになった乗客の姿しかなく、痴漢の姿を確認することはできなかった。

放心状態になり家に帰った郁美は、さっき自分に起きたことを、まるで他人事のように感じていた。

ただ、股間が愛液で濡れてしまっている自分のことが、自分でも理解できず、愛液で汚れたパンティーを洗い、そのままベッドに倒れ込んだ。
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