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第12章 〜郁美の彷徨〜

電車の男たちから受けた行為と同様の行為を受けたかった。

そんなことをしていれば危険な目に遭うのは当然だった。

ある日、郁美は突然腕をつかまれ、裏路地の暗がりに引きずり込まれた。

いきなり腹を殴られ、髪の毛をつかまれて顔を上げると、スキンヘッドの男にナイフを見せられた。

「声を出したら殺す」

そう言われた。

郁美は恐怖で身動きがとれず、声を発することもできなかった。

スキンヘッドの男が、郁美を脅して身体を触り初めて間も無く、郁美がノーパン、ノーブラであることに気づいた。

男が言った。

「なんだ？！オマエ、子どものくせに淫乱な女なんだな！！たっぷりかわいがってやるよ！ヘンタイちゃん。」

郁美は涙を流した。

生まれてから、そんな卑しい言葉を浴びせられたことはない。

郁美は涙を流しながらも声を押し殺し、男のなすがままに従った。

裏路地のビルの壁面に両手をつかされ、背後から男のペニスで激しく突かれた。