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第14章 〜Uとの対面〜

「えーと、今さらUさんっていうのもなんなんで、KAZUさんでいきますよ。」

「私がKAZUさんと郁美の関係を知ったのは半年前です。」

「知ったいきさつは追い追い説明するとして....」

「二人の関係を知ったときは、もちろんKAZUさんをぶん殴ってやろうか、ひっくり返して二人とも晒し者にしてやろうかとも思いましたよ。」

「なんですぐにそうしなかったんだ？」

「郁美が単純に私を裏切って不倫してたと思ったんで、散々放置した後に復讐してやろうかな？とか思ってたんですよ。」

「多少ねじ曲がってるが、まあ、まっとうな思考だな....そうせずにオレに会いに来た狙いはなんだ？」


「これまで私は素性を隠してKAZUさんとメールのやりとりをしてきましたが、内容は私の真意なんですよ。」

「理由があるからって不倫が正当化される訳ではない。でも、それ以上に私は郁美の過去を知らずにボケ〜っと夫をしていた訳です。」

「オマケに私がKAZUさんと郁美の関係を知ってからとった行動は、復讐とはいえ、下衆なこと極まりない。」