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変態奴隷……中村もも
第9章 私の未来
『なれるかしら?英二コーヒー飲み
ましょう』
まささんの背中に
コーヒーカップが置かれて
お湯が注ぎこまれる。
少しピクッってなったけど
二人が飲み終わるまで
動かなかった。
まささんの背中は赤いまるい
カップの形が残っていた。
その形が熱そうに見える……
『ありがとう。片付けしてきてね』
まささんはカップを背中に乗せた
まま、キッチンに四つん這いで向かって
行った。
『物を乗せたまま、歩くのがどれくらい
大変か。最初は落とすたびに怒られて
躾をするの。そうしたら、ちゃんと
身体が、覚えていくのよ。家畜だからね、
人間なら簡単に歩けばできる事も
難しい事になってしまうの。それを
見て私はストレス発散にもなる。こんな
無様な姿で無駄な努力をしてるように
見えるけど、まさは私に少しでも
認めてもらいたいのよ』
色々な話をして朝になった。
お姉さん夫婦はいつの間にか
帰っていた。