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舞い降りた天使
第7章 桜
「お母さん喜んでたね」
「うん!」
さっちゃんは
満足そうに笑った
「あのね」
「うん」
「さっきのお茶は
元気になるんだよね?」
「そうだよ」
「パパも飲んだら元気になる?」
え…
あんなに酷いことされたのに
パパのことを心配して
パパにもお茶を飲ませてあげたいと思ってるということか?
正直俺はショックを受けていた
いや、それは嫉妬かもしれない
けどそれをさっちゃんに悟られないよう
俺は必死で明るく振る舞った
「なるよー。
元気になるっていうか
集中できるって感じかなー」
「あのね
パパはお仕事いっぱいしてて疲れてるから
わたしとあんまり遊べないの。
だからパパにも…」
さっちゃんはそう言いながら
ノートを取り出し
メモを取り始めた
そのノートには
『ろうずまり』
の文字…
「タクニイどうしたの?」
幼いさっちゃんの健気な姿に
俺は思わず泣きそうになり
いや、一気に涙で目が潤んでしまい
急いで席を立って
さっちゃんに背中を向けた
「あ、さっちゃん
ローズマリーのハーブティ
僕もう一つ持ってるからプレゼントするよ。
すぐ持ってくるから待ってて」
「うん!」
そんな嘘をついて
俺は廊下に出ると
大きく深呼吸して天井を見上げた
健気な姿に泣けたのか
それとも
自分の幼い頃を思い出したのか…
やっぱり
俺の入る隙は無いと感じて
泣きそうになったのかどうかはわからないけど
その時俺は猛烈に泣きたい気持ちと
妙な敗北感を感じていた
「うん!」
さっちゃんは
満足そうに笑った
「あのね」
「うん」
「さっきのお茶は
元気になるんだよね?」
「そうだよ」
「パパも飲んだら元気になる?」
え…
あんなに酷いことされたのに
パパのことを心配して
パパにもお茶を飲ませてあげたいと思ってるということか?
正直俺はショックを受けていた
いや、それは嫉妬かもしれない
けどそれをさっちゃんに悟られないよう
俺は必死で明るく振る舞った
「なるよー。
元気になるっていうか
集中できるって感じかなー」
「あのね
パパはお仕事いっぱいしてて疲れてるから
わたしとあんまり遊べないの。
だからパパにも…」
さっちゃんはそう言いながら
ノートを取り出し
メモを取り始めた
そのノートには
『ろうずまり』
の文字…
「タクニイどうしたの?」
幼いさっちゃんの健気な姿に
俺は思わず泣きそうになり
いや、一気に涙で目が潤んでしまい
急いで席を立って
さっちゃんに背中を向けた
「あ、さっちゃん
ローズマリーのハーブティ
僕もう一つ持ってるからプレゼントするよ。
すぐ持ってくるから待ってて」
「うん!」
そんな嘘をついて
俺は廊下に出ると
大きく深呼吸して天井を見上げた
健気な姿に泣けたのか
それとも
自分の幼い頃を思い出したのか…
やっぱり
俺の入る隙は無いと感じて
泣きそうになったのかどうかはわからないけど
その時俺は猛烈に泣きたい気持ちと
妙な敗北感を感じていた