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舞い降りた天使
第10章 犯行

何も聞かないで
勝手に犯す

そう言ってたのに
巧くんは
私に脱いでもいいかと尋ねた

私が後悔しないかどうか
ずっと気にしてくれている
本当に優しい人

だから好き
だからここに来たの
今日だけでもいい
優しくされたかった

だから後悔なんてしない

「いいよ。
そんなこと聞かないで
巧くんのしたいようにして欲しいの。
ほんとに」


私にそう言われて
巧くんは
ハッとした表情をしたあと
苦笑いを浮かべた

「ダメだな。
何も聞かないって
俺から言ったくせに。
強姦魔の素質ゼロだな」

「そんなこと
知ってたけど」

「いや、大丈夫。
これから犯罪者になる。
これは合意じゃない。
俺は強姦魔だ」

そう言ったのに
巧くんは私に
ものすごく優しく私の髪を撫でながら
ディープなキスをして
そしてやっと
ズボンを脱ぎ始めた

カチャカチャと
巧くんのベルトを外す音が聞こえる

何故だかその音を聞きながら
私の胸は
きゅんと音を立てていた


そんなことを
気づいてるのか
気づいてないのか
巧くんは
恥ずかしげもなく
あっという間に全てを脱ぎ捨てて
全てをさらけ出した


ソレを見るのは
もちろん初めてなわけじゃない

でも
久しぶりに見た
男性の十分に張りつめたソレは
とても生々しく

咄嗟に私は
目をそらしてしまった
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