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舞い降りた天使
第11章 覚悟
「なんや暗いなぁ」
ドアが開く音と共に聞こえてきたのは
パパの声
その声のボリュームの大きさに
私は思わず玄関へと走った
「おう、おるなら電気くらいつけろや」
「うん、ごめんね。
あ、あのね
もうさっちゃんが寝てるから
少し静かにしてくれる?」
「なんやもう寝てんのか。
桜に話あるんや」
そう言いながら
パパは
寝室のドアを開けようとした
もしかして
桜、起こそうとしてる?
「待って」
そう思って
急いでパパの腕を掴むと
パパは少し怪訝そうに私を見た
「今日、鉄棒から落ちて頭打ったの。
病院でなんともないって言われたんだけど
今日はゆっくりさせとくように言われたから」
「なんやて?」
そう言うと
パパは私の手を振り払って
リビングに移動し
電気をつけるとソファーに腰を下ろした
そして
私を上から下まで
舐めるよに見つめると
私の腕を掴んで引き寄せ
私を自分の隣に座らせた
「真穂なんや変わったなぁ。
その服どないした」
あ…
着替えるの
忘れてた
着ているワンピースは
新しく買ったばかりのもの。
買った洋服を
全てパパに報告してるわけではないけど
このワンピースは…
今まで私があんまり着たことのないデザインだった
巧くんに
会う時に着ようと思って
買ったものだったから。
「買ったの…最近」
パパの不機嫌な声で
一気に体温が上がったけど
必死で冷静を装いながら
私はそう答えた
「真穂」
「な、なに?」
「おかしなことしてんちゃうやろな」
おかしなこと
それって…浮気?
「おかしなことなんてそんな、あっ、ちょっ…」
パパは突然
私を抱き寄せ
そして
ワンピースの裾の中へ手を滑らせた