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舞い降りた天使
第12章 通告
長い一日だったな…
俺は
一人、暗い部屋に入ると
ソファに倒れこみ
そして
妙に疲れた身体を
ソファに沈めたまま
動けなくなってしまった
あ〜…喉渇いた
何も食ってなくて
腹が減ってるはずなのに食欲は無い
喉も渇いてるのに
冷蔵庫まで行くのもおっくうだ
少し肌寒くて
カモミールくらい飲みたいとは思うけど
めんどくさい
目を開けてることも辛くて
瞼を閉じると
瞼の裏には
真穂じゃなくて
真穂の旦那の影が現れた
あいつ…
帰ってくんなよマジで
てか
ミサンガ外せよ今すぐ!
真穂とさっちゃんに
触れんな!
…はぁ…
思いつくのは悪態ばかり
………何やってんだ俺は…
俺は
真穂の旦那から目をそらすように
重い瞼を押し上げ
脱力したまま
視線だけをベットに合わせた
ベットは
慌てて出かけた
あの時のまま。
あぁ…
真穂がいた
数時間前に時間を巻き戻したい
俺は
真穂で頭の中をいっぱいにしながら
耐えきれずに
また瞼を閉じた
真穂を救いたい
さっちゃんを慰めたい
できれば二人を幸せにしたい
それに間違いはない
でも
いつからかどこからか…
俺が満たされたいと思いはじめた
俺は
自分が満たされたくて
真穂を手に入れようとしたのかな………