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舞い降りた天使
第12章 通告

えっ…もうこんな時間?


目が覚めると
俺はすぐに汗だくで気持ち悪いTシャツを脱ぎ捨て
携帯を確認した


そこには一通のメールが届いていた


『仕事でお昼休みに
出られなくなりました。
ごめんね。
相談は急ぎではないからまた今度。
お薬を飲んでしっかり休んで下さい』


なんだよそれ…はぁ…

本当に誰も来た形跡のない部屋を見渡し
俺は大袈裟な溜息をついた

仕事なら仕方ない
けど
来るって言ったから
俺、帰ってきたのに…

いや、待てよ
もしかして

俺を帰らせるために
真穂はそう言ったのか?

元々ここに来る気なんてなかったのか?

あー…くそっ
色んな疑問が急に溢れて落ち着かない
けど
俺はとにかく
真穂にメールを返信することにした

家に帰ると旦那がいて
メールできなくなるからだ

『仕事なら仕方ないよ。
俺はもう大丈夫だから
相談いつでものるから。
今日仕事の帰りとか時間ない?」

仕事中なら
手を休めて簡単なメールを打つくらい問題ないし
疑問形にすれば返信しなければと思うはず

とにかく返事くれよ、真穂

俺はそう思いながら
新しいTシャツに袖を通すと
スポーツドリンクをがぶ飲みした

そして
朝よりは軽くなった身体を
もう一度ベットに沈めると
天井を見上げて
今朝の真穂とのやりとりを思い起こした
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