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舞い降りた天使
第13章 暗闇


あれから俺は
何通のメールを送っただろう

避けられてるかもしれない

ストーカーだと
思われてるかもしれない

でも俺は
『いつでも連絡して欲しい』と
真穂に何度かメールを送っていた


もちろん返信はない


でも
受信拒否をされてるわけでもないんだ


旦那にメールを読まれてるかも…と
『好きだ』とか『愛してる』とか
『また会いたい』なんて言葉は
使わないようにしてるが
同じ男から何度もメールがあること事態
疑わしいことなんだけど…。


『さっちゃん大丈夫?
在宅ワークに切り替えたって聞いたよ。
もしかして
さっちゃんの具合が悪いの?
何か心配なことがあったら
姉ちゃんに相談するから何でも言って欲しい。
徳永さんもさっちゃんも
元気だといいんだけど』


…送信。


きっと
さっちゃんの具合が悪くて
在宅ワークに切り替えたんだろう

その時
俺はそう思っていた

他には理由が見つからないからだ

万が一
俺との関係が理由だとしたら
『もう話しかけないで』と
ハッキリ言えばいいだけのこと

だからきっと
原因は、さっちゃん…

だとしたら
さっちゃんの具合は
深刻な状態なのかも

それからの俺は
仕事が全く手につかず
定時を過ぎると急いで休憩室に向かい
姉ちゃんに電話をかけた


「もしもし、俺だけどさ
あのーほら、こないだの
徳永さんの娘の桜ちゃんなんだけど
あれから病院行ってない?」

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