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舞い降りた天使
第16章 空港
『わっ、ごめん!
俺スゲータイミング悪いじゃん。
切る切る、もう電話きるよ』
「いいよ。
なんか楽しそうだから。
俺の女が」
『え?』
「いや、なんもねぇ。
なぁ駿太」
『ん?』
「俺が彼女と彼女の子供
さらって帰ったらどう思う」
こんなこと
中二に聞いてどうすんだよ
そう思いながらも
聞かずにはいられなかった
『どう思うって?』
俺の背中
推して欲しいんだ、駿太に
「軽蔑するか?」
お前が止めても
俺の気持ちは
もう止められないけど
『は?何言ってんの?
さらわないでどうすんだよ。
一人で帰って来たりすんなよな。
タクニイ』
ただの子供
中二の甘い考えだ
けどそれでも
駿太のその言葉は
今の俺にとって
最強の支えだった
「…おぅ…楽しみにしとけよ」
『うん!
頑張れよ、タクニイ』
「ありがとな、駿太。
土産にちんすこう買って帰るから」
『なんだよそれ
マジいらねーー』
そんな駿太と電話を切ると
すぐに時間を確認し
俺は真穂の手を握りしめた
真穂の動揺は明らか
でももう俺に
迷いはなかった
俺スゲータイミング悪いじゃん。
切る切る、もう電話きるよ』
「いいよ。
なんか楽しそうだから。
俺の女が」
『え?』
「いや、なんもねぇ。
なぁ駿太」
『ん?』
「俺が彼女と彼女の子供
さらって帰ったらどう思う」
こんなこと
中二に聞いてどうすんだよ
そう思いながらも
聞かずにはいられなかった
『どう思うって?』
俺の背中
推して欲しいんだ、駿太に
「軽蔑するか?」
お前が止めても
俺の気持ちは
もう止められないけど
『は?何言ってんの?
さらわないでどうすんだよ。
一人で帰って来たりすんなよな。
タクニイ』
ただの子供
中二の甘い考えだ
けどそれでも
駿太のその言葉は
今の俺にとって
最強の支えだった
「…おぅ…楽しみにしとけよ」
『うん!
頑張れよ、タクニイ』
「ありがとな、駿太。
土産にちんすこう買って帰るから」
『なんだよそれ
マジいらねーー』
そんな駿太と電話を切ると
すぐに時間を確認し
俺は真穂の手を握りしめた
真穂の動揺は明らか
でももう俺に
迷いはなかった