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舞い降りた天使
第16章 空港
side 巧
プルルルルル…
嘘だろ
本当に何か起きるなんて
携帯が鳴った瞬間
両手で顔を覆った真穂を見ながら
俺は
とにかく急いで携帯に手を伸ばした
画面を確認すると
そこには『駿太』の文字
駿太かよ!
ホッとしたのと同時に
怒りが湧いた俺は
思わず「あいつっ!」と声を漏らし
それから急いで
両手で顔を覆う真穂に声をかけた
「大丈夫、駿太だ」
「……よかった…」
駿太なら放っておこう
そう思って携帯を置こうとすると
真穂は
「出て、何かあったのかもしれないから」
と、真剣な目で俺を見つめた
「あ、うん」
真穂にそう言われて
俺は妙な緊張に襲われながら
駿太からの電話を繋いだ
「なんだよ駿太」
『今日寄ってい?』
「なんでだ?なんかあったのか?」
『い、いや、なんもねーけど
母さん夜勤だから』
「そんだけか?」
『あ、うん、そんだけだけど…
タクニイなんか怒ってる?』
「はぁ…、いや、ちょっと待てろ」
『あ、うん』
俺は真穂に
なんでもないよと声をかけ
心配させないように
会話をスピーカーに切り替えた
「部屋上がってもいいけど
俺、居ないぞ?」
『待ってるよ。
何時頃帰ってくる?』
「今日は帰らないだろーな」
『え?なんで?
タクニイどこに居んの?』
「驚くなよ?
沖縄だ」
『えっ!え、え、マジ?
女んとこ?!』
「は?」
なんでだ?
なんで駿太は真穂が沖縄に居るって知ってんだ?!
『やっぱなー!
あの沖縄の電話絶対女だと思ったんだ!
すげーなタクニイ
女と一緒?』
女、女と連呼する会話を聞かれて
ちょっとバツが悪くなって
苦笑いしながら真穂を見ると
真穂は
口元を抑えながら
優しく微笑んでいた
「あぁ、一緒だ。
中二のお前にわからねぇ
賢者タイム真っ最中だ」
そう言って俺は
少し照れてる真穂を抱き寄せた
プルルルルル…
嘘だろ
本当に何か起きるなんて
携帯が鳴った瞬間
両手で顔を覆った真穂を見ながら
俺は
とにかく急いで携帯に手を伸ばした
画面を確認すると
そこには『駿太』の文字
駿太かよ!
ホッとしたのと同時に
怒りが湧いた俺は
思わず「あいつっ!」と声を漏らし
それから急いで
両手で顔を覆う真穂に声をかけた
「大丈夫、駿太だ」
「……よかった…」
駿太なら放っておこう
そう思って携帯を置こうとすると
真穂は
「出て、何かあったのかもしれないから」
と、真剣な目で俺を見つめた
「あ、うん」
真穂にそう言われて
俺は妙な緊張に襲われながら
駿太からの電話を繋いだ
「なんだよ駿太」
『今日寄ってい?』
「なんでだ?なんかあったのか?」
『い、いや、なんもねーけど
母さん夜勤だから』
「そんだけか?」
『あ、うん、そんだけだけど…
タクニイなんか怒ってる?』
「はぁ…、いや、ちょっと待てろ」
『あ、うん』
俺は真穂に
なんでもないよと声をかけ
心配させないように
会話をスピーカーに切り替えた
「部屋上がってもいいけど
俺、居ないぞ?」
『待ってるよ。
何時頃帰ってくる?』
「今日は帰らないだろーな」
『え?なんで?
タクニイどこに居んの?』
「驚くなよ?
沖縄だ」
『えっ!え、え、マジ?
女んとこ?!』
「は?」
なんでだ?
なんで駿太は真穂が沖縄に居るって知ってんだ?!
『やっぱなー!
あの沖縄の電話絶対女だと思ったんだ!
すげーなタクニイ
女と一緒?』
女、女と連呼する会話を聞かれて
ちょっとバツが悪くなって
苦笑いしながら真穂を見ると
真穂は
口元を抑えながら
優しく微笑んでいた
「あぁ、一緒だ。
中二のお前にわからねぇ
賢者タイム真っ最中だ」
そう言って俺は
少し照れてる真穂を抱き寄せた