パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 決戦

無事沖縄を出発して30分ほどすると
ホッとしたのか
さっちゃんは俺と真穂の間に座ったまま眠りに落ちた


平日の最終便とあって
機内の乗客はまばら

そんな中
俺は真穂と色んな話をすることができた


一番知りたかった
俺と不通になってた半年間のことも…


そもそも
さっちゃんは引っ越しをすることも
転校することも嫌がっていたそうだ

それでも旦那は
勝手に引っ越しの日を決め
住んでいた部屋の解約もされてしまったらしい

旦那は真穂への監視が厳しくなり
引っ越したくないというさっちゃんに対して
わがままな娘だと
冷たく当たるようになっていった

沖縄に引っ越しても
もちろん
さっちゃんの学校の手続きは真穂任せ
会社の設立のことも真穂任せで
真穂は余程疲れていたに違いない

そんな中
さっちゃんは案の定
沖縄に来てから精神的に不安定で
学校に行くことを嫌がるようになり
さっちゃんが学校に行かないのは
真穂のせいだと
旦那からは叱咤されたそうだ

さっちゃんのケア
休みのない仕事
旦那の監視と叱咤
知り合いのいない環境

それで真穂は
俺に電話をかけてしまったと…

我慢の限界だったんだろう

そんな状況なら
俺が沖縄に来なくても
真穂が家を出るのは
時間の問題だったかもしれない

だとしたら
真穂の居場所が分かっている今
思い切って沖縄に来て本当によかった

そう思いながら
俺はさっちゃんの膝の上で
真穂の手を握ったまま
静かに真穂の話を聞いていた