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舞い降りた天使
第17章 決戦


「それで仕事は?順調?」

「ううん…あんまり。
だからあの人は出張に行ってるの」

真穂は沖縄に来てから
旦那のことを『あの人』と呼んでいる

さっちゃんには、絶対旦那のことを悪く言わないと言っていた真穂がそう呼ぶには、余程ことがあったって事だろう

「そうか…。
真穂がいなくなって会社は大丈夫?
今更なんだけどさ」

「大丈夫。
きっと問題なんて何もないわ。
分かってなかったのは
あの人だけ」

「ん?」

「あの人と出会った頃
私の知識や技術は重宝されたかも知れないけど、今はもう珍しいことじゃないでしょ?
巧くんだって私と同じ知識を持ってるし、私の代わりは私以外のスタッフで十分なの。
あの人と出会ってからもう10年も経つんだから…
私じゃなくても何も問題ない事に
あの人もやっと気づいたんじゃないかな。
だから会社は大丈夫なの。
心配しないで」

「そうか、それなら良かった。
じゃあ向こうに着いたら
気にせずゆっくりすればいい。
今まで大変だったんだから…。
あっちに着いたら
何か着替えを買わないとな。
さっちゃんのものも」

「…そうね(苦笑)」

真穂はまだ制服のままで
小さなバックをひとつ持っているだけ
さっちゃんだって
フリースクールに持って行った
リュックを背負ってるだけだった

「ホテル、予約しようか」

「え?」

「今日寝るところ
俺の部屋でもいいけど
三人じゃ狭いだろ?」

「うん…」

反応の悪い真穂は
お金のことを気にしてるのかも知れない

持ち物はバックひとつだもんな

「あ、金なら俺が払うから
それは気にしなくていいから」

「ううん、そうじゃなくて」

「ん?」

「お金は大丈夫。、ちゃんと払えるから。
でもきっとこれからお金がかかるとか思うの。
だから
私とさっちゃんはソファでかまわないから
よかったら…泊めてもらえないかな…」

これからお金がかかる…
それはもう
離婚を考えてるってことだろう

真穂の覚悟を知ると
俺の胸は妙に熱くなり
その気持ちをぶつけるように
真穂の手をもっとしっかりと握りしめた

「いいに決まってるだろ?
俺はこのまま
二人を監禁したいくらいなんだから」

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