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舞い降りた天使
第17章 決戦
「しっかりしてるわ、徳永さん。
巧にはもったいないくらい」

「姉ちゃん」

「巧はこれくらいしっかりした人が良いのかも知れないわね…。
徳永さん
この子は末っ子で甘ったれで
母親の愛情が足りないまま育ってるんです。
だから歳上でしっかりしてる
貴方みたいな方が合ってるのかも知れません。
正直、これが不倫でなければ
そして
お子さんがいらっしゃらなかったら
こんなに反対しなかったと思います。
私は
この子の親のような状態で
つい…
失礼なことを沢山…」

「いえ、そんな
栗原くんに頼ってしまった私が
悪いんです」

「ううん、お互いさま。
それは徳永さんのせいだけじゃないわ」

え、え、え?
これって

「姉ちゃん許してくれたってことだよな?」

思わず口を挟むと
姉ちゃんは俺に視線を合わせて
俺を睨みつけた

「許すも何も
勝手にやってるじゃないの。
私がこれからできるのは
巧が訴えられないようにアドバイスするだけ」

「訴え?」

「徳永さんのご主人に落ち度が無ければ
訴えられるかもしれないから
それだけは慎重にしなさい。
だからしばらくは会わない方がいいわ」

「そんな!!
やっと会えたのに何言ってんだよ」

「私が心配してるのは
巧が訴えられて
借金をすることだけじゃないの。
スムーズに離婚して欲しくないの?
ドロドロになったら
私みたいになるわよ?」

「……」

その言葉で
俺は言葉を失った

姉ちゃんは
そのドロドロを経験したからだ
もちろん訴える側だったけど
あの時の姉ちゃんは
今でも思い出したくないほど
人が変わったようになっていたし
憔悴しきって精神的にも追い詰められていた

そんな経験を
真穂には絶対させたくない


「わかった。
言う通りにするよ」

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