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舞い降りた天使
第17章 決戦
「さっちゃん学校行きたい?」
「うん、行きたい。
前に行ってた学校に行きたいの。
あかりちゃんに会いたい」
「そっかー。
でもさ、ちょっと恥ずかしくない?」
「…うん、恥ずかしい」
「わかるー。
休むとさ、行くの恥ずいよな」
「そうなの?」
「あー俺、学校行かなくて
ずっと休んでたことあるから」
「えー…」
「今は行ってるけど」
「……」
「恥ずかしいとか
なんか理由分かんねーけど
行けないなーって思ったら
俺、行かなくていいと思うよ?」
「え?」
「まぁー俺の考えだけど。
多分、さっちゃんが学校行かなかったら
さっちゃんのお母さんは
『ごめんね』って言うと思うんだ。
さっちゃんはそんなこと
お母さんに言って欲しくないだろ?」
「うん」
「だから無理して行こうとする。
そしたら.もっともっと
元気なくなっちゃってさ
病気になったりするんだ。
だからそんな時は
無理しないで休んじゃって
そのかわり
お母さんに思ってること
ぜーーんぶ話すんだ」
「そしたら?」
「そしたら
お母さんは全力で
さっちゃんを守って
さっちゃんを助けて
さっちゃんを支えてくれる」
「……」
「もしも…
もしもタクニイが
さっちゃんのお父さんだったら
あ、いや
タクニイだって
お父さんみたいに
めちゃくちゃ力になってくれる。
だからさ
あんま無理すんなよ?」
「…うん」
「けどさ
あかりちゃんと会えたらいいな!」
「うん!」
駿太のやつ…何話してんだよ
そう思いながら
真穂に視線を合わせると
真穂はもう
涙腺が崩壊していて
俺も…涙を堪えられないまま
真穂をそっと抱きしめた
「真穂…
さっちゃんの為に
一番いい選択をしような。
俺は
どうなっても構わないから」
「…うん」