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舞い降りた天使
第23章 プレゼント
その日の夜
俺は早速駿太に連絡をとった
もちろん
さっちゃんとのことで
「それでいいんじゃない?
さっちゃんが会いたそうだったら会えば」
「やっぱそうか」
駿太も
真穂と俺の案に賛成だった
「あんま心配しなくても
さっちゃんはまだ小さいし
ほんとの父親のこと嫌いなんだろ?
そしたらさ
タクニイのこと
案外早く父親として見てくれたりすんじゃねーの?」
「そうだといいんだけどな」
「それより俺が心配なのは学校だよ。
再婚したら
また色々あるからさ…
まぁ学校が全てじゃないけど」
「そーだよな…」
「ごめん
なんか
タクニイ不安になった?」
「いや、ありがとな。
本音聞けてよかったよ」
「あ、そうだタクニイ」
「ん?」
「徳永さん
さっちゃんから
何かお願いされたって言ってた?」
「お願い?」
「うん」
「いや…聞いてねぇな。
なんかあんのか?」
「いや、なんでもない。
ま、さっちゃんはタクニイのこと
好きみたいだから
あんま色々気にしないで
楽しくやればいいんじゃない?
悩んだときは
さっちゃんの目線になってあげればいいし」
「そうだな。
気をつけるよ」
学校か…
駿太との電話を切ると
さっきまで真穂と楽しく過ごしていた空間が
不安に包まれていた
学校が全てじゃない
けど駿太自身
やっぱ学校行けて良かったって
いつも言ってるんだ
本人が行きたいと思ってるなら
やっぱ行かせてやりたいしな…
真穂が離婚をした日の夜なのに
その夜俺はあまり眠れず
朝を迎えていた