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第23章 プレゼント

「わかった。
じゃあこうしよう。
真穂
ミサンガ結んでくれないか？」

俺は
さっちゃんがらもらったミサンガを
切れそうなミサンガの隣に
結んでもらいながら
話を続けた

「このミサンガの願いごとは…」

「……」

「さっちゃんの願いごとが叶いますように」

驚いたさっちゃんの目が
大きく開いた

「俺は一番の願いが叶ったから
もうお願いすることは無い。
ていうか
さっちゃんの願いを叶えてあげたい。
さっちゃん
願いごとあるだろ？」

「…うん、私、がっ」

「あ、願いは心の中で。
俺、誰にも言わないでいたら
願い叶ったから
さっちゃんも心の中でお願いしようよ」

「うん」

「けど約束して欲しいんだ。
願いは
努力しないと叶わない。
工夫してチャレンジすることも必要だと思う。
できる？」

俺はあえて
頑張るという言葉を使わなかった

するとさっちゃんは
大きく頷き
真穂を見上げた

「失敗してもいい？」

「…っいいよ
何回失敗してもいい。
いっぱい工夫して
いっぱいチャレンジしよ？」

「うん」

「でもどうしても
それが辛くなったら
ちゃんと言ってね」


「うん」