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第24章 天使

新しいミサンガを付けてから
一週間後
最初に付けたミサンガは
切れてしまった

ミサンガのおかげなのか
なんなのか
それはわからないけど
俺と真穂は
結婚前提に付き合っている

けど
どうせ約3カ月は
真穂は再婚できない

だからじっくり時間をかけて
沢山時間を共にし
さっちゃんともいっぱい話をして
3人が納得すれば
結婚するつもりだ


あ、そういえば
駿太が言ってたんだけど
さっちゃんは
駿太と電話で話しをした時
俺と真穂に結婚して欲しいと
駿太から俺に伝えてくれって言ってたそうだ

けどそれは
さっちゃんの口から言った方がいいよと
アドバイスしたらしく
俺にそのことは言わなかったんだって

なんだよ
早く教えてくれれば良かったのに


あ、それから
さっちゃんは登校チャレンジを続けている

まだ一人での登校はできないでいるけど
学校まで真穂と登校している

下駄箱で泣いてしまう日もあるけど
友達のあかりちゃんと
なんとか教室まで行けるようになった

駿太の言う通りなんだよな…

俺と真穂が付き合うようになり
結婚が現実味を帯びてくると
さっちゃんは心が落ちついてきたみたいだ

あ、今は
習字教室へさっちゃんを迎えに行ったところで
これから3人で本屋へ行く予定だ


「お母さん
明日あかりちゃんの家に
遊びに行ってもいい？
あかりちゃんのお母さんも
おいでって」

「うん、いいよ。
じゃあ次はあかりちゃんに
遊びに来てもらおうか」

「うん！」

「あ…でも
あかりちゃんのお母さんみたいな
美味しそうなお菓子
お母さん作れるかな…」


運転しながら
俺は耳を傾けていた

2人のそんな会話を聞くのが
俺は好きなんだ