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舞い降りた天使
第5章 嫉妬
ごめん、真穂
俺もう
我慢できない
キス…したい
真穂の唇は
もう息がかかるほどの距離にあって
真穂は俺を見つめていて
その唇は
少し、開いていて…
「真穂…」
でも
真穂はキスを望んでいないかもしれない
いくら
旦那を好きじゃないと思っていても
それに
キスなんかしたら
真穂が不倫してることになる
真穂を
…悪者にはしたくない
けど
もう
俺の気持ちが
どうにもならない
「真穂…」
「………」
「ごめん。
俺今から犯罪を犯す」
「えっ…んっ…」
真穂の言葉が終わる前に
俺は
真穂の唇に唇を重ねていた
身勝手な行為だ
真穂が承諾したわけじゃない
だからこれは
浮気でも不倫でもなんでもない
俺の勝手な…わいせつな行為
その俺の行為に
真穂の抵抗は
なかった
噛んだら
ちぎれてしまいそうな程
柔らかな唇
抱きしめると
服の上からでも分かる
ふわりとした肌
俺の熱いキスに
ぎこちなく
遠慮がちに応える真穂
真穂…好きだよ
俺のものにしたいほど
好きだ
真穂の舌先の感触
真穂の
わずかな吐息
俺の
どうしようもなく
きゅんとする胸
俺は
頭が真っ白になるほど
真穂の唇を
犯し続けた