この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
舞い降りた天使
第5章 嫉妬


「大丈夫じゃないだろ…」


「……」


「できることなら
さっちゃんも
抱きしめてあげたいよ…」


「…巧くん…」


「さっちゃんはさ…
パパの笑顔が
見たかったんじゃないの?

そんでさ
いつも居ないパパに
私の事忘れないでって意味で
ミサンガ付けてて欲しかったんじゃないのかよ…」


最初は
優しく抱きしめていたのに
俺は
なんだか無性に腹が立ってきて
いつの間にか
強く…強く強く
真穂のことを抱きしめていた


「それでも
さっちゃんは
パパのこと…好きなのかよ…」


「………うん…」


それが親子ってことなのか?

そんな親でも
親なら好きでいられるのかよ

いや
そうじゃない

そんなはずない


「家にいる時は
よっぽどいいパパなんだな。
そうじゃなきゃ
俺だったらそんなことされたら…」



そこまで言うと
突然
抱きしめてる真穂が
俺の腕をぎゅーっと握った



「真穂?

どした?」



「………」



無言の真穂が心配になって
抱きしめてる腕をほどき
うつむく真穂の顔を覗くと

真穂は
もう
泣いていて…

そして
囁くような声で
言葉を繋いだ




「…違うの…


桜がっ…


パパを好きなのは……





多分

私が


どんなことがあっても
パパのこと
絶対に悪く言わないから…


桜のパパは
優しいパパだって
思って欲しくて…」


「真穂…」


嫉妬なのか
怒りなのか
なんなのか分からない感情で
俺の胸はいっぱいになっていた

あまりにも健気なさっちゃんが
可愛そうで…

必死で
さっちゃんや家庭を守る
真穂が可愛そうで

俺は
真穂の涙を手でぬぐい
そして
優しく頰を手で包みながら
真穂の唇を指でなぞった


「真穂…」


「……」


「旦那のこと好き?」


「……」


「旦那といつキスした?」


「……」


俺は
黙ったままの真穂に
息がかかるほど
近くまで顔を寄せた


「真穂…」


「……」



「旦那こと

好きなのかよ」




























「好きじゃ……ない」





/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ