パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 裏切り

「え？そーなの？
狙ってるとこ？」

「んー…なんてゆーか…
色々あるんだよ。
大人の事情だ」

「タクニイもしかして…
不倫じゃないよね？」

えっ…

まさか
このタイミングで
不倫を疑われるとは
思ってなかった

真穂の年齢のせいか
俺の歯切れの悪さからか
駿太は
真穂と俺の関係を言い当ててしまった

「違う違う」

「ほんとに？」

「ほんとほんと」

「そんなことしたら
マジ母さんにぶっ飛ばされるよ？」

「そんなの駿太より分かってるよ」

姉ちゃんの旦那は
昔不倫してて
それが離婚の原因のひとつなんだ

「だよね（笑）
不倫じゃないなら応援するよ。
タクニイゲットできるといいね」

「ありがとな」

とは言ったものの
俺は複雑な気持ちだった

どこからどう見ても
俺と真穂は不倫

駿太に嘘をついたことは
後ろめたいし
ましてや
姉ちゃんには絶対言えない

真穂が帰ってしまって寂しくてここに来たのに
駿太にも本当のことが言えなくて
俺は久々に孤独を感じてしまった


真穂にのめり込んだ自分

姉ちゃんを裏切りたくない自分

駿太を騙したくない自分


俺は

どうすればいいんだよ
…