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最後の恋に花束を
第4章 高校三年の春

『 で、何があったの?』

頼んでいたホットカフェラテが二人分届くと、彼はそう口にした。ふぅふぅと、そのカフェラテを冷ましながら。


「 んーちょっとねぇ… 」


私も同じようにカフェラテを冷ましながら答える。
そして一口、コクリとカフェラテを飲み込んだ。


『 … 話してよ 』


真剣なその声に顔を上げると、遙は私のことをじっと見つめている。大きな瞳を私に向けている。


その瞳に、吸い込まれる感覚がした時 …


『 言えないような事?』

「 んん… 」


私を見つめたまま、優しい声で問いかける彼。
私は思わず視線を逸らし俯いた。


『 ね… 信用してよ、俺の事 』


その言葉にチラリと彼の方へと視線を向けると、彼はまだ私の事をジッと見つめていた。


「 わ… 別れたの。さっき 」

『 おぉ。… で? 』

「 あ… 明日病院に行かないと… 」

『 は?病院? なんで?』


キョトンと目を丸くする彼。
そりゃあ、分かるはずも無いだろう。
私も思いもよらぬ出来事だった。


「 ホントは… 今すぐにでも… 行きたい 」

『 … どういうこと 』


そう問う彼の目は、真剣な眼差しをしていた。

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