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第10章 服従

俺はその派手な女の顔を見て・・・。


「井ノ川～・・・まだ具合悪いの？」


俺がそう言うとその女は俺のネクタイを掴んで・・・・。


「そーーよっ！！！・・・早く連れて帰ってよ！！もっと具合が悪くなったらどうすんのッ？！」


・・・・・・・。


俺はゆっくり歩きだし・・・。


井ノ川と豊の方に向かった・・・。


久々胸がザワツク。


こういう感じ～・・・。


もう避けたかったのに。





しゃがみ込み必死に井ノ川を宥めてる豊・・・。


井ノ川は下を向いたまま豊に応じる様子はない・・・・。




俺は豊の肩を叩き・・・。


「おい、・・・一回頭冷やせよ、クラスに戻ろう・・・。」


そう言うと豊は下でギュッと拳を握って・・・・。


目を瞑った。


俺はもう一回・・・。


「豊、もうホームルーム始まるし・・・・。」


そう言うと豊は勢いよく立ち上がり俺の肩を掴んできて・・・・。


「お前には関係ないだろッ？！俺と杏の問題だッ！！！！」




一気に頭に血が上って・・・・・。



思わずそのまま豊のシャツを掴み・・・・。



「だったら何でコイツをちゃんと見ねぇんだよッ！！！！」