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第11章 岸本健二の本当

文化祭前日



豊は文化祭1週間前からまた・・・・、井ノ川と良く逢うようになっていた。


良く逢う？？？


以前とは何かが違う・・・。


それは、豊がクラスに行くのではなく・・・・。




「豊～・・彼女来てる！！！！」



クラスの男子生徒がそう言うと豊は顔を上げてニカッと笑うと席たち、


「俺ちょっと行ってくる！！！」


決まって井ノ川を連れて教室を出ていく。


俺が振り返って見ると教室の扉の所で井ノ川が立っていてその顔は何だか浮かない顔。


豊は井ノ川の手を繋ぎ教室から離れていく・・・・。



「アイツ毎日毎日何処行くんだろうな？？？」


教室内は明日の文化祭準備でごった返し・・・。


机も後ろの方に追いやられてて俺等は椅子だけ出して腰掛け・・・・。


「さぁ～・・・どっかでイチャついてんじゃん？？？(笑)」


大輝がそう言って笑う。


・・・・・・・。


別に・・・。


俺には関係ないんだけど・・・・。



でもさ・・・・。



・・・・・って～・・・。


もう止め止め！！！


考えるのは止めよう！！！！