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第14章 友達

お母さんと15分ほど話をしてお母さんはもう帰るから・・・そう言って先に病室から荷物を持って・・・・。


出てくると・・・。


「杏の事・・・(笑)よろしくって言ったら変だけど・・・・仲良くしてあげて？？？」


そう言ってお母さんは俺の腕を触ってきた。

・・・・・・。



優しい母親って・・・・。


こんな感じなのかな。


俺・・・・。


なんか胸の奥がグ―――っと・・・・熱くなった。


「はい・・・・・」


俺がそう言うと井ノ川のお母さんはニッコリ笑って・・・。


「またね(笑)岸本君も風邪・・・ひかないようにね・・・・」


って・・・。


そう言って・・・・。


行ってしまった。


風邪・・・ひかないようにねって・・・・。


あんな風に言ってくれる母親って・・・。


いいな。





井ノ川のお母さんを見送って俺はお母さんに言われた病室に向かって歩き・・・ゴクっとつばを飲み込むと・・・。


コンコン・・・とノックをした。


「あ・・・はい・・・・。」


中から細い声が聞こえて来て、俺はゆっくりドアを開けた・・・・。