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Love to regain~心から笑う日
第16章 修学旅行でのハグと・・・・
バスが出発してそのまま向かうのは首里城やひめゆりの党・・・そして平和記念公園・・・・。
そこで私達は自分と同じくらいの年の女学生たちが亡くなった時の話を現地のボランティアのお婆ちゃんから聞き・・・。
身投げされたという海を眺めた・・・・。
「スッゴイ綺麗な海なのにね・・・・」
麗華と一緒に海を眺め・・・・。
少し切ない気持ちになる。
同じくらいの年で・・・私がもしその場にいたら・・・・。
自分はどうするんだろう。
きっと・・・。
怖くて、何も出来ないんだろうな。
今の私達の生活は凄く便利で何でもあるし贅沢に暮らせてるんだなと痛感・・・・。
自由行動になり麗華と一緒に公園内を歩いて海を一望できる崖のような場所に行くと・・・・。
柵は立っているけど・・・下を見ると・・・・。
落ちたらもう終わりだなって思う・・・・。
「杏・・・ここから飛び降りる事って・・・・凄い勇気よね・・・。」
麗華がそう言って下を眺めた。
でも昔の人は・・・米軍の人に捕まるくらいならと・・・・身を投げた・・・・。
きっと私にはそんなこと出来ない。
そんな・・・。
勇気はないだろうな。
ギュッと柵を掴み下を2人で眺めていると・・・・。
ドンッ!!!!
「きゃぁぁっ・・・・」