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第18章 悲しみの向こう側

ガラガラッ・・・。


と、


教室のドアが勢いよく開く音がした。


私は携帯を伏せ・・・岸本君が来たって思って・・・・。


振り返ったの。


・・・・・・・。



ッッッ？！


私はゴクっとつばを飲み込んだ。


久しぶりに感じる・・・緊張感。


慌ててバックを持って席を離れようとすると・・・・。


「逃げるのか？？？」


・・・・・・・。


冷静で・・・冷たい声。



恐る恐る振り返ると・・・・。


そこには、・・・・


「杏・・・、お前ずっとこうやって俺から逃げる気か？？？」


・・・・・・・。


ずっと・・・って・・・・。


貴方はずっと・・・こうやって私に関与してくる気？？？


豊君を無視してバックを持って教室の前の扉に向かうと・・・・。


「お前最初から俺を裏切ってたんだってなッ？！」


・・・・・ッ？！




え・・・・？？？？



後ろの扉の方に立っていた豊君を見ると・・・。


豊君は私をジッと睨みつけ・・・・。



「俺等が・・・まだ付き合いだして間もない時・・・・お前健二とキスしてたって！！！うちのクラスの女が見たんだってよッ！！！」


・・・・・・・・。