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第18章 悲しみの向こう側

豊side


クラスの女に聞いたら・・・・。


時期は夏休みに入る前・・・。


杏と健二が普段は誰も使わない屋上に繋がる階段・・・・そこに上がっていくのが見えて、クラスの女二人はそっと上っていって様子を伺った・・・。


すると・・・。


2人は・・・。


キスをしていたと・・・・。


だからその二人の中では俺ではなく・・・健二を本当は好きだけど・・・・。


俺が強引に迫って仕方なく付き合うしかなかった・・・そう認識したそうだ。




俺は・・・。


愕然とした。


俺と同じ時期？？？キスをしたのは・・・当然俺が先だよな？？？そう思ったけど・・・。



クラスの女は思い出したんだ・・・・。


その日は確か・・・運動部の監督コーチらが飲み会を開き・・・部活が一斉に休みになった日。



・・・・・・・。



俺も覚えていたんだ。



あの日は・・・。



俺と杏が・・・。



放課後、



初めてキスをした日だった。





杏は、・・・俺とキスをする何時間か前に・・・・。


健二と初めてのキスを済ませていたんだ。



俺がどれだけ悔しかったか・・・分かるか？？？？