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第20章 新しい出会い

湊が指さす場所は江の島大橋だった。



一緒に江の島大橋をゆっくり歩き・・・江の島入り口の手前にあるベンチに腰を掛けた。



夜中の江の島は少ない明かりに灯されてまた昼間とは違う光景・・・波の音が微かに聞こえた・・・。


湊はポケットから煙草を出し火をつけ・・・・。



「寝れないの？」



そう言った。



・・・・・・・・。



「あ～ッ(笑)(笑)・・・・俺枕代わると寝れないたちでさぁ～ッ！！！！！」



んな訳ない。


枕が変わっても速攻寝る(笑)


湊は煙を吐いて・・・遠くを見つめた・・・・。


そして言ったんだ。



「俺は～・・・好きな奴のこと思い出すと寝れない・・・・」



・・・・・・・・・。



それ以来・・・。



湊から、その好きな奴って・・・ワードは・・・・。



出てきた事はなかった。



それは、・・・・・。



瑠衣ちゃんの事だったんだな。



俺はその時・・・言えなかった。



湊に、井ノ川の事・・・。



言えなかったんだ。