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第21章 再会を果たした俺

そして俺は・・・行くところもなくフラフラ向かったのは渋谷。


人が多いし家出したような若者にも出会えるんじゃないかって勝手に思いセンター街をうろついた。


すると・・・。


直ぐに声を掛けてきたのはちょっと怖そうな顔の男・・・・井上さん。


その時の印象は、


この人普通じゃなさそう！！！って・・・そう思った。


井上さんは手ぶらでウロウロしている俺に声を掛けて来て、


「バイトしない？？？」


そう言ってきたんだ。


俺はポケットから煙草を出して・・・。



「何のバイト？幾らくれんの？？」



そう言ったら・・・。



直ぐに首を掴まれて。



「口の利き方に気を付けな？バイトすんのしないの？」


・・・・・・・。



って・・・。



金もない、家もない・・・知り合いもいない俺はそのまま井上さんに付いて行った。



付いて行った先は新宿の某ビル内の暴力団事務所だった。



その暴力団はよくニュースでも聞く名だった。



『剣崎会』



・・・・・・・。



「コイツ家出中だって！１８になるし使えますよ(笑)」



井上さんはそう言って俺を一番偉そうな人が座る椅子に座ってる・・・・・・。


スーツを着ている男に差し出した。



・・・・・・・。



その男の名前は剣崎隆則、剣崎会の15代目総長の次男・・・長男は大阪を仕切っているようで・・・当たり前だけどこの日・・・俺は初めてこの剣崎という男に会ったんだ。