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第27章 マスクの男

横浜のホテルに着いて急いで部屋に向かうと・・・。


部屋の入り口に淳さんが立っていて・・・俺の方を見て手を上げた。


・・・・・・・。


井ノ川・・・井ノ川はッ？？？？


走って部屋の前に行くと・・・淳さんが俺の腕を掴んだ。


「淳さんッ・・・あのっ・・・」


淳さんは・・・鋭い目で俺を見て・・・。


・・・・・・・ッ


「お前あの子が好きなのか？」


・・・・・・・・。


「・・・・好きです・・・・」


・・・・・俺は・・・・・。


井ノ川を・・・好きで仕方ない。


目を反らさずそう言った。


淳さんは目を細め・・・。


「・・・だったら・・・彼女を抱きしめてやれ？・・・彼女が落ち着いたら直ぐここを出るぞ？」


・・・・・・・ッ


「台場のマンションに連れて行って～・・・お前は彼女と一緒に居ろ・・・・」


・・・・・・でもっ・・・それはっ・・・・・・・


淳さんは俺を真っすぐに見つめ・・・・。


「あの子にはお前が必要なんだ、だからちゃんと傍に居ろ・・・・。」



でも・・・。



大輝が・・・アイツ等に捕まってる・・・。