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第28章 熱い気持ち

地べたに転がってると・・・・。


普段見えない光景が見れるんだな。


こんな事がないと、こんな時間にこんな風に転がらなかったかもな・・・・。


死ぬ前に・・・。


最後に見る景色が・・・これかよ。




自分の血の匂いがプンプンする中・・・背中をグイグイ足で押される感覚。


「コイツもう死んだ？？？」


いや・・・生きてる・・・・。


「もう頭割っちゃえば？(笑)脳みそカラスの餌にしちゃえよッ！！！！」


そうなったら最後の力を振り絞ってお前の頭も割ってやる・・・。


手がしびれて・・・動かない。


何かを考えると頭がガンガン痛くなる。



目をギュッとつぶってると・・・・。



「あ・・・(笑)来た来た・・・」



豊の声が・・・聞こえた。



俺は目を必死で開け、必死で目ん玉を上に向けた。



すると、広い公園ないの奥の広場の方から・・・電灯に照らされた・・・一人の人間。



健二・・・・・。



ダメだ・・・来たら・・・お前もやられる・・・。



豊は普通じゃない。



お前が来たら、お前も殺して・・・俺も殺されて・・・。



殺し合った設定にするって・・・・。





だからダメだ・・・。