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第34章 心から笑う事

健二side



お袋は今日も・・・・。


地味な上着に・・・地味なチェック柄のブラウスを着て・・・・。


らしくない・・・けど・・・こんなお袋も良いって・・・そう思った。



お袋は手を合わせてジッと親父の墓を見つめ・・・・。



「健ちゃん・・・・」


・・・・・・・。


「お父さんがね・・・・亡くなった時・・・・。」


・・・・・・・。


お袋は俺の方を見て・・・・。



ニッコリ笑って・・・・。



「・・・・きっとお母さんが・・・・お父さんを攻め立てたから・・・・」



・・・・・・・・。



「事故直前に・・・お父さんと喧嘩をしてしまって・・・・・。」







お袋は・・・。


あの日、親父が事故を起こす直前電話で喧嘩をしたと言って来た。


育児の事や、家の事・・・何も話が出来ないすれ違い生活に疲れていたと・・・・。


俺が親父が生きていた時からお袋は不倫をしていたのかって思っていた相手は・・・。


お袋の従兄弟だった。


家の事を相談していたと・・・・・。




そしてあの日、ちゃんと話をしたかったから親父に電話をしたら・・・。



疲れているから勘弁してくれ・・・そう言われ・・・。



つい・・・。



もう別れたいと言ってしまったと・・・・・。