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第5章 友達の彼女

なんか・・・。


俺の視界の中で、


最強にショックな出来事。




ドアから顔を出したのは、


井ノ川杏。


サラッとしたおかっぱ頭で、揃った前髪の下からクリクリの目をこっちに向け恥ずかしそうに立っていた。


「えっ・・・・・・」


大輝はその姿を見た瞬間豊を離し・・・・。


解放された豊は目じりを下げ俺等を見て・・・・。


「こんな感じ～ッ(笑)(笑)」


・・・・・・。


そう言って軽い足取りで教室の入り口の方に走って行く。


「うっそ！！！」


大輝がそう言って呆然と立ってる・・・そして雅も持っていた雑誌を落とし・・・・。


俺も・・・。


胸の奥が・・・ズキン・・・と鳴る。





豊は井ノ川の方に行くと何かを受け取って・・・井ノ川の頭を撫で・・・・た・・・・。


ガーーーーン・・・・。


って何にガーン？？？？


井ノ川は嬉しそうに笑って豊の顔を見て・・・。


また手を振って離れようとすると・・・豊が井ノ川の手を握って引き留めて～・・・。


何かを言うと・・・。


井ノ川が少し顔を赤くして笑って・・・。


行ってしまった。