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第6章 優しい彼氏

教室を出ると・・・・。


「あ・・・・・」


と、声が聞こえて声が聞こえた方を見ると・・・・。


井ノ川が立ってる。


はいはい・・・ラブラブおまま事ね～・・・。


俺は直ぐに目を反らし井ノ川の横をすり抜けトイレに行こうとすると・・・・。


「岸本君ッ・・・・」


・・・・・・・。


お前の彼氏にお前とは話すなって言われてるんだけど？？？？


無言で振り返って・・・。


「なになに～？？？(笑)(笑)もう豊に飽きた？？？？」


そう言うと・・・井ノ川は一瞬少し後ろに下がって・・・・。


「違うってば・・・お母さんがお父さんの所に行ってお土産いっぱい買ってきたから豊君に・・・皆で食べてもらおうと思って・・・。」


井ノ川の手元を見ると小さな紙袋にはもみじ饅頭。


広島？？？



俺は教室の中を覗いて・・・・。


豊がまだ井ノ川に気付いてない事を確認し・・・・。


井ノ川が持ってた紙袋を受け取って井ノ川の手首を引っ張ってその場を離れた・・・・。




「岸本君ッ？？？」



俺は直ぐに振り返って・・・シーーーーッ！！！と指で口を抑えて言うと・・・・。


井ノ川は一回教室の方を振り返ったけど・・・。


俺に付いてきた・・・・。