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君に熱視線゚
第7章 スポーツ大会
「ここかなぁ〜〜…
兄さんっ!」
掛け声と同時に隣の隣‥の仕切りのカーテンがシャッと勢い良く開く音がする…
「あら、居ない
‥‥‥こっちかな?」
晴樹の隣のベッドに近づく気配がする‥
「‥‥──
苗っ!‥‥こっちだ‥‥」
見かねた晴樹は仕方なく自分から声を掛けた。
――シャー!‥‥
「なんだ、ここかぁ」
カーテンを開けて晴樹を確認すると苗はホッと息をつく
「なんの用だ?‥
言っとくけどノートは諦めてくれよ。なんだかスゲー調子悪いから…」
「‥ぅん、‥‥すごく悪い?」
苗は心配そうな顔で覗き込む‥
「あぁ‥吐き気がする…」
晴樹はそう言うと苗に背中を向けて布団をすっぽり被った
「吐き気!?」
「あぁ‥‥だからちょっと寝かせて‥‥‥」
吐き気がする上に胸は痛みを増してくる‥‥
‥ヤバい‥‥なんだかイライラしてきた‥‥‥
頼むから早くどっか行ってくれっ!
このままじゃ八つ当たりしちまう!!
晴樹は苗と言葉を交わす度に苛立ちが募っていた…
「じゃあ‥‥‥
‥‥食欲もなぃ?」
「──!っ…
あるわけないだろ!!?
吐き気がするってのに!!」