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君に熱視線゚
第7章 スポーツ大会
苗は口をモグモクと動かし我が家の愚痴を語り続ける。
「ぐずるし我が儘いうし、甘えるしさぁ‥それに比べたら兄さんなんて可愛いもんだよ!!」
──……俺は小学生の三つ子とおんなじ扱いされてたわけか!?
そぅ‥苗は弟達のお陰で気分屋の男の扱いには慣れていた。
従って晴樹の今までの行動言動は何ひとつ気にしちゃいない‥
というか…聞いちゃいなかった──
これが、ちまたで今話題の“鈍感力” ってぇやつである‥
晴樹は弁当をつつき自分の口と交互にオカズを運ぶ苗を見つめる
苗は自分の口にちっこい
ミートボールを運び晴樹にはエビフライを差し出していた
「苗…」
「ん、なに?」
「そっちの方が旨そっ‥」
晴樹は言うなり苗の首に手を回しグィッと引き寄せた──
「──!っ‥ンフ‥‥!!
‥ムグッ‥‥ぅ‥」
クチュリと何かが絡み合う…
‥ゆっくりと唇を苗の口から離す。吐き出されたお互いの吐息がまざり合い、生温かい空気を肌で感じる。
晴樹は苗の唇にはみだしたソースをペロッと舐めた‥
「やっぱり、こっちのが旨い‥」
晴樹はそういいながら熱をもつ瞳で苗を見つめてくる‥‥